春にアトピーが悪化する原因は?花粉症との関係は?

アトピー

春になるとアトピーが悪化する・・・そんな人いませんか?
私もそのうちの一人です。
世間が「花粉、花粉」と騒いでる中、花粉症の症状は無いのに肌が真っ赤でボロボロ。
特に顔、上半身の炎症が酷く、痒みと熱感で眠れない。
眠れないから、さらに肌はボロボロという状態。
季節の変わり目だから仕方ない・・・と思っていませんか?
悪くなる時期が分かっているなら対策も練れるはず!
症状は人それぞれだと思いますが、その原因と対策について探っていきたいと思います!

春にアトピーが悪化する理由

アトピー性皮膚炎が悪化するのにはいくつかの理由がありますが、特に春になると悪化するということであれば、「春」という季節に何かがあると考えるのが自然だと思います。
季節の変わり目だから、という大きな括りではなく具体的にどういうことが起こるのか、見ていきたいと思います。

春の花粉に影響されている

春になるとスギ花粉から飛び始め、次に少し遅れてヒノキ花粉が飛び始めます。
しかし、春になる前1月から実は花粉は飛んでいて、ハンノキ属がそれに当たります。

1月から花粉症の症状や皮膚炎が出てくるようであればこの花粉に反応している可能性はあります。
公園なんかにも植えられているそうなので身近である分、注意は必要です。

そして2月にスギ花粉、少し遅れてヒノキ花粉とやってきて、6月頃まで続きます。

花粉により肌が炎症することを花粉症皮膚炎、または花粉皮膚炎と言います。
アトピー性皮膚炎患者の30%は花粉で悪化すると言われています。

黄砂・PM2.5に影響されている

黄砂は中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原などの乾燥・半乾燥地域で、風によって空高く巻き上げられた土壌や鉱物粒子が偏西風に乗り、日本にやってきた現象のことです。
これが大気中に浮遊したり、落下し積もったりします。
春に車のフロントガラスに砂ホコリのような物がついてるとよく言いますよね。
これが黄砂です。昔は自然現象とわれていましたが、最近では人為的な影響で広がり、環境問題として認識されています。
この黄砂が皮膚に接触したりすることで痒みや炎症となって表われているわけですね。

pm2.5は大気中に浮遊している直径2.5㎛(マイクロメートル)以下のとても小さい粒子で、大気汚染の原因となる粒子状の物質のことです。
PM2.5は粒子の大きさがとても小さいので、肺の奥まで入りやすく、ぜんそくや、気管支炎、呼吸器系、循環器系の症状のリスクが上がると言われています。
アトピー素因を持つ人は呼吸器系が弱い人が多いので、そういう影響も考えられます。

紫外線に影響されている

紫外線というと夏の強い日差しのイメージですが、実は3月頃から一気に紫外線は増えてきます。
しかも、冬の乾燥しやすい時期に肌のケアをあまりしていないと、暖かくなって外に出た時に少しの紫外線でも刺激になってしまいます。
そして4月の紫外線量はなんと夏とほぼ変わりません!
この時期に夏のような紫外線対策をしてるかと聞いたら怪しい人が大半ではないでしょうか?
弱った肌に紫外線の影響を受けているということも考えられます。

環境の変化などによるストレス

学生なら新学期、社会人なら就職や引っ越しなどの新生活など、環境が変化する季節が春です。
ワクワクする反面、新生活への不安などもあり、相当なストレスがかかっている可能性も。また、仕事に慣れてる人であっても、新入社員への指導や新しい取引先との付き合いなど、意外とストレスになります。
そのストレスで身体のバランスが崩れ、肌に出てる可能性もあります。

老廃物が溜まっている

冬は寒いので外に出ることも減り、運動量も減るので汗をほとんどかかなくなる。
水分を摂る量も減ります。
中医学では冬は溜め込む時期で、春は解毒の季節です。
山菜なんかは解毒させる力のあるものが多く、春の山菜を食べて冬に溜め込んだ老廃物を便や尿から出そうとします。
しかし、便や尿から出せなかった分の老廃物を、アトピーの人はそれを体の弱い部分、つまり皮膚から出そうとするわけです。
夏から冬にかけての生活の仕方で春の状態が変わります。

春のアトピー悪化対策

春にアトピーが悪化する理由として考えられるものをいくつか挙げました。
ではどういう対策をとると軽減できるのかを書きたいと思います。

花粉や黄砂、PM2.5への対策

毎年、花粉の時期に肌の露出部に皮膚炎が出るのが特徴です。
この場合、花粉や黄砂、PM2.5の付着、吸い込みを防ぐことで軽減される可能性があります。
その為には、これらの物質を避けるのが一番。

◉花粉、黄砂、PM2.5が多い時などは外出を控える。

◉マスクの着用、めがねや、マフラー、ストールなどを使って露出部を減らす

◉出かけ先から帰ってきたら、すぐ顔を洗うなどして洗い流す。
うがいや、鼻うがいなども良い。

◉しっかり保湿する。しっかり保湿することで外部からの刺激を受けにくくします。

◉洗濯物は外に干さない、または外に干した洗濯物を取り込む時はしっかり花粉などを払い落としてから取り込む。

紫外線への対策

◉外出する時は、サングラスやストール、帽子などを着用する。

◉曇りでも雨でも日焼け止めを塗る。
こまめな塗りなおしがなお良し。

◉屋内であっても日焼け止めは塗っておく。
窓からでも紫外線の70%は入ってきます。
屋内だからと安心はできないのです。
UVカットカーテンをつけるなど工夫してみましょう。

◉しっかり冷やして保湿する
赤くなってしまった皮膚は炎症しているので、まずは冷やすのが一番。
それからしっかり保湿しましょう!

ストレスへの対策

環境を変えることはできませんが自分なりにできることはあります。
◉ストレス発散をする。
自分がストレス発散になるものをやる。
スポーツやヨガ、ストレッチ、ウォーキングなど体を動かすことをやる。

◉ストレスには、気を巡らせるのが一番効果的です。
気を巡らすには柑橘系の匂いだったり、しそや、三つ葉など香りのある野菜などを食べるのがオススメです。

老廃物をためないようにする

◉良く噛む。未消化なものは老廃物になりやすいです。
良く噛んで吸収されやすくすることが大切です。

◉冷飲食、甘い物、脂っこい物を控える。
これらを食べる回数が多いと老廃物を溜めやすい体になってしまいます。

◉食物繊維を摂る。
野菜をしっかり、バランスの良い食事を心がける。

まとめ

春にアトピーが悪化する原因は一つとは限りません。
アトピーである以上、どの要素も持ってておかしくないのが現状です。
少なくとも私は全て当てはまってます。

なので春に症状が出たら、これまでの一年の生活を見直すチャンスだと思って取り組んでみて下さい。
いきなり、改善とはいかなくても、毎年、少しずつでも体に変化があれば、と思っています。

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