アトピーに砂糖はNG?アトピーにオススメの砂糖や甘味料はある?

アトピー

主にお菓子やケーキに使われ、そして和食にはなくてはならない砂糖。
甘い物って疲れた時に食べたくなったり、あの甘さを摂ることでホッとしたりしますよね。
和食ならコクをだしたりもします。
しかし一方で糖質制限などの流行により、砂糖は良くないという風潮もあるのも事実です。
アトピーの人も、「アトピーに砂糖は良くない」と聞いたことがあると思います。

では実際にアトピーと砂糖がどういう関係なのか、アトピーの人にオススメの砂糖、甘味料はあるのかなど、私の経験も含めてお伝えできればと思います。

アトピーと砂糖の関係

小麦や乳製品などがアレルギーになって、アトピーの原因にもなることはありますが、砂糖のアレルギーで…、なんて私は聞いたことがありません。
しかし、だったらなぜ砂糖がアトピーに良くないと言われるのか気になりませんか?

私は甘い物がめっちゃ好きでやめられない!とかではないんですが、やっぱり砂糖の摂取量は昔に比べ増えているのが現状です。
甘い物好きの人ならもっと気になると思うので、そこについて調べてみました。

なぜ砂糖がダメと言われるのか?

それは砂糖だけではありませんが糖質の過剰摂取によりアトピーの症状が悪化するからと言われています。
砂糖や米や麺類などに含まれる糖質。
これらを過剰摂取することにより、血糖値が上がり、余った糖が体内のタンパク質と結びつき糖化という反応を起こします。この糖化が肌の老化であったり、様々な病気の炎症を起こしたりしてしまうのです。
これがアトピーに良くないと言われている大きな理由です。

糖質過剰摂取の原因

ここでは糖質の中でも砂糖についてお話します。

お菓子はもちろん、ケーキや煮物などに糖質は含まれていますが、普段から何気なく口にしているものにもたくさんの糖質が含まれています。

野菜ジュースやドレッシングやタレなどの調味料にも含まれています。
これだけでなく加工品のほとんどに含まれているため完全に取り除くことは難しいです。

そして、疲れやストレスも原因の一つ。

甘い物を欲する時は疲れている時やストレスがたまってる時が多いのではないでしょうか?
糖分をとってホッとする時間を作る・・・一時的なら特に気にすることはありませんが、これが習慣化してしまうと、砂糖がないとダメな「甘いもの中毒」になってしまいます。

これらの
◉糖質が溢れている
◉疲れ、ストレスにより糖質摂取が増えている

状態により糖質が過剰摂取になっている可能性があります。

アトピーにオススメの砂糖や代用は?

左、てんさい糖 右、上白糖

砂糖がアトピーにどうして良くないか分かったところで、
「じゃあアトピーの人は甘いものは食べられないじゃないか!」
ってなりますよね?

それぞれの砂糖や甘味料の特性に注目して自分の体に合ったものを使うとストレスなく甘い物も楽しめるんではないでしょうか?
薬膳的視点からもどうなのか書いてみましたので参考にしてみて下さい。

精製されていない砂糖を選ぶ

スーパーで一般的に売られている白いお砂糖は精製されています。
逆に色のついたような砂糖はミネラルなどが残った状態ですので、選ぶならこっちの精製されていないお砂糖を選ぶのが◎です。
薬膳的に見ても白い砂糖はあまり効能は期待できません。

ではそれぞれの砂糖の薬膳的特徴を見てみましょう!

黒糖

黒糖はさとうきびの絞り汁を煮詰めて作られます。昔、修学旅行で沖縄に行った時に黒糖作り体験をしたのですが、本当にサトウキビを取り、汁を絞って、煮詰めただけのシンプルな工程でした。それゆえ、ミネラルもとても豊富です。
ただ、味にちょっとクセがあるので、料理によっては黒糖の味が勝ってしまう場合があります。
ところてんにかける黒蜜やお菓子や、こってりな料理などとは相性も良いでしょう。

薬膳的には、黒糖は体を温め、血流をよくしてくれます。また生理不順などにも良いと言われています。
冷え性の女性などは白砂糖の代わりに黒砂糖に変えると良いでしょう。

きび砂糖

黒糖と同じくさとうきびから作られます。黒糖よりもマイルドな味で、黒糖と白砂糖の中間という感じです。ミネラルに関しては黒糖ほどはありませんが残っています。
またクセが少ないため、上白糖のように料理にも使いやすいです。

薬膳的には、きび砂糖は少し体を冷ます傾向があり、体を潤してくれます。

今までの料理を変えたくない人はきび砂糖が合うかもしれません。

てんさい糖

てんさい糖の「てん菜」は「サトウダイコン」や「ビート」と呼ばれており、ほうれん草と同じ仲間です。
このてん菜の根っこを切り加工し、結晶化したものと糖蜜に分けます。
この糖蜜を乾燥させたものが、てんさい糖になります。

てんさい糖は黒糖ほどのミネラル分はないものの、その分オリゴ糖(ラフィノース、ケストース)が含まれていることが特徴になります。このオリゴ糖は消化酵素の影響を受けず大腸まで届き、善玉菌のエサになることで整腸作用や腸内細菌を増やすことで知られています。

またアトピーに関係の深いカンジダ菌。カンジダ菌は糖が大好き。カンジダが原因でアトピーが悪化している人もいます。
てんさい糖に含まれるラフィノースにはカンジダ菌を抑制すると言われています。

薬膳的には、てんさい糖は余分な熱を冷ましながら血流を良くしてくれます。

代用糖類を選ぶ

代用するからと言って、たくさん摂ってもいいということではありませんが、精製された砂糖を使うならこっちの方がまだいいよ、という意味で提案してみます。
自分の体調などをみて使い分けしてみて下さい。

はちみつ

はちみつの酵素によって作られるグルコン酸が大腸に直接届きビフィズス菌を増やします。
また、から咳や皮膚の乾燥、便秘などに良いです。

羅漢果(らかんか)

中国のウリ科の植物です。この植物から採れた羅漢果エキスを使った甘味料は砂糖の300倍の甘さがあります。
腸を潤すので便秘に良く、また咳止めにも良いです。

甘酒

飲む点滴と言われる甘酒。点滴の栄養剤と似た栄養があるそうです。
ついつい飲み物として注目されがちですが、その自然な甘みは甘味料としても使えます。
和え物の甘みとして使うと加熱せずに済むので酵素を壊すことなく摂れるのではないでしょうか?
栄養満点で発酵食品という観点からも使えます。
消化不良、冷え、疲労、便秘などに良いです。

ただし、糖質も多いので、多く摂取してしまうと逆効果になります。

私は多く摂取してしまい結果いつもより糖質量が増え、アトピーが悪化したことがありますf(^^;)

まとめ

砂糖は摂りすぎるとやはりアトピーに影響は及ぼします。
しかし、だからと言って砂糖を摂らないというのはとても難しいし、甘い物好きの人なら、それがストレスになって体の負担になってしまうことも。

ポイントは自分に合った砂糖を選ぶこと。
砂糖の特徴を知ることが重要です。

私の場合は、たまたまてんさい糖をたくさん摂った日に痒みがマシだったことがあり、これが合ってると思ったのでここ数年、自宅での料理はてんさい糖を使っています。
いくら良い効能があっても多く摂りすぎは害になってしまうのでほどほどに使用するのが良いでしょう!



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