アトピー性皮膚炎の原因と治し方は?ベストな方法とは?

アトピー

アトピー性皮膚炎は年々増加傾向にあり、昔であれば幼少期から慢性化している人が多かった印象です。しかし、最近では大人になってからや働き出してから発症する人も増えてきています。

私自身も幼少期からアトピーを持っており、薬でコントロールしていました。
しかし、働きだしてから今までと症状の出方が変わり、全身の強い痒み、ひっかき傷による出血、痛み、そして遂には体が動かせなくなり、普通の生活が送れなくなってしまいました。

薬の効果も分からない程に悪化し、薬以外の治療法を探すしかなく、原因も分からぬまま色々試行錯誤してきました。
では、そんな私がどうやって普通の生活に戻せたのか、原因と治し方、そして経験者だからこそ言えるベストな方法をお伝えしたいと思っています。

アトピー性皮膚炎とは??

アトピー性皮膚炎とは、悪化したり良くなったりを繰り返す痒みのある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つと言われています。

アトピー素因とは
①気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のいずれか、または複数を自分や家族が持っているということ。
②Ige抗体を産生しやすい体質であるということ。

実際、私自身も小学校時代は気管支喘息の発作が頻繁に起こり、学校を休むことも多かったです。
そして、家族も気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎を持っており見事に当てはまっています。
またIge抗体を産生しやすい体質というのは簡単に言うとアレルギー体質であるということ。
私の場合はこれにも当てはまっています。

アトピー性皮膚炎の症状としては痒みが一番多く、掻くことにより皮膚が傷つき、更にそこからアレルゲンが入り込み刺激になり悪化することも多いです。
その他には、炎症による熱感、乾燥などもありますが、どちらも痒みに繋がります。

アトピー性皮膚炎の原因は?

アトピー性皮膚炎の原因ですが、これは人により様々です。
西洋医学では主にアトピー素因に加え、バリア機能の低下、その他の様々な原因が重なっていると言われることが多いです。
実際「アトピー」という言葉はギリシャ語で「奇妙な」という意味です。
それだけ、「コレ!」と言った原因が分からないということだと私は思っています。

一方、東洋医学ではアトピー素因に加え、バリア機能の低下、体の内面の弱りやバランスの崩れなども大きく関係すると考えられています。

例えば、ストレスを感じることであったり、疲労、食生活の乱れ、環境の変化などもアトピーの原因として考えられます。

アトピー性皮膚炎の治療法は?

アトピー性皮膚炎の治療法としては、大きく分けて二つあります。

一つは炎症や痒みなど今、目に見えている症状を改善する対症療法です。
そしてもう一つは症状が出ている根本原因を改善する根治療法です。

一般的な治療は対症療法が多く、ステロイドなどを塗って症状を改善させています。
すぐに炎症が抑えられ、辛い症状から解放されるというメリットもありますが、対症療法だけではなかなか改善しない場合もあり、一時的には良くなってもまた悪化して・・・を繰り返すことも多いです。

一方、根治療法は体質を改善していくことなので短期間での改善とはならず、かなり時間がかかります。
そして、辛い期間が長期続くことにもなるので正直、根治療法だけというのはおすすめしません。

しかし実際の所、急に薬断ちをして根治療法に切り替える人も多く、辛い日常を乗り越えようと頑張っている人が大勢いるのも確かです。

実は私はどちらも経験済みで、対症療法だけではダメでしたし、そして根治療法だけでもダメでした。

私のおすすめとしては両方の良いとこ取りをするのがベストだと思っています。
なぜなら、この方が体への負担も少なく、精神的にも安定しているので結果的に改善スピードが早いように思いました。

例えばですがステロイド(対症療法)を使いながら根治療法も行っていき徐々にステロイドの使用を減らしていく(もちろんお医者様指導の下)という方法もありだと思っています。

では、具体的にどのようなことを私がしてきたかというのをお話したいと思います。

漢方という選択肢

私はステロイドを使用していましたが、使っているうちは症状がひきますが、やめると悪化し、どんどん強いステロイドに変わっていったのでこのままでは意味がない、と思い勝手に使うのをやめてしまいました(本当はやったらダメなやつです)。

そして根本から治そうと、漢方を飲んでいた時期もありました。
ネットで調べてアトピーに良いと言われている漢方を買ってみて試してみましたが正直効果があまり感じられませんでした。
もしかしたら同じように漢方も試してみたけれどダメだったという人もいるかもしれません。

でも結論からいうと、きちんと自分の体質に合っていればちゃんと効果は出るということです。
今だから分かることなんですが、漢方は対症療法をして根治療法もしてるような感じです。

今の体の状態はもちろん、元々がどんな体質なのか診てもらい、あなたに合った薬を出してくれます。
アトピーだと、炎症して痒みが激しいタイプだと炎症を抑えたり、痒みを取るような漢方薬を出してくれるでしょうし、ジュクジュクしてたらジュクジュクしないようなもの、カサカサしてるようなら中から潤すようなもの、という風にその時の状況に合ったものを選んでくれます。
時には生薬の入った塗り薬もあります。

漢方を飲んでいた時期は自分がどんな体質かも分からず、ネットの情報だけを信じて飲んでいました。
しかし、これだとあまり意味はないかもしれません。
いや、お金の無駄だと言えるでしょう!
だから私はどんな漢方がおすすめかということは書きません。
それは体質、症状によって変わるからです。

もし、勝手に自分で判断して体質に合わない漢方を飲んでいると、更に悪化する可能性もあるのでそこは注意をして下さい。

服にSMLとサイズがあるように、アトピーにも熱感はコレ、ジュクジュクはコレ、カサカサはコレ!といったようにだいたいの漢方薬は決まっています。
しかし、最終的にどれが合うかはあなたの体質が関わってくるので、漢方を扱っている病院や薬局などでしっかり体質を診てもらい、きちんと自分の体質に合った漢方を出してもらうことが大切になってきます。

病院や薬局の選び方としてはしっかり問診してくれる所がおすすめです。

例えば、いつごろから症状が出だしたとか、どんな仕事をしているか、睡眠時間はどのくらいか?どんな食べ物が好きか、など一見関係なさそうな質問もあるかもしれませんがそれも体質を見極める上ではとても大切なことになってきます。

私は年中、体が真っ赤で熱感が強く痒みも強い。そしてジュクジュクしていました。
痒みのせいで夜もほとんど眠れず、気が狂ったように搔きまくり、布団は血まみれ・・・
冬でも熱感のせいで半袖が心地良い状態で、職場の人には「人間カイロ」と呼ばれるほど体の熱が放出されてたらしく、私が近づくと暖かく感じたそうです。

そんな状況でしたが、春から漢方薬を飲み始め、秋には症状が落ち着きました。
この時点では表面に見えている炎症が落ち着いただけなのですが、それでも何年も悩んでいた赤み、熱感、痒み、不眠から解放されたことはとても嬉しかったです。

現在は花粉症の時期に肌に出やすいので、その時はその状態に合った漢方薬を飲み、それ以外の季節は体質改善のための漢方薬を飲んでいます。このあたりは個人の考え方なので自由ですが私は将来を見据えて、今のうちから体質改善をしたほうがいいだろうと思って飲んでいます。
今は快適に過ごせているので「普通の生活ってこんなに幸せなんだな~」としみじみ感じています。

漢方にかかる金額はどのくらい?

これはアトピーの状態や病院、薬局さんによってもバラバラなので私の場合どうだったかについてお話したいと思います。
私の場合は、病院ではなく薬局での購入でした。
症状をお話して一か月分の購入で二万円程でした。
別の漢方薬局さんで診てもらってもそのくらいだったので一種類一万円前後あたりなのかな?という印象です。

私は症状も酷く、二種類の漢方薬を飲んでいたのでそのくらいにはなりましたが、確定申告で申請すれば控除されるものもあるようですし、そのあたりについては詳しい方に聞くのが一番早いかなと思います。

今まで漢方に消極的だった方や薬を使わずなんとかしようとしたがなかなか改善しなかった人も漢方という選択肢を増やしてみてはいかがでしょうか?

食事の見直し

アトピー性皮膚炎に食事は関係ないという人もいますが、私はとても関係が深いと思っています。
なぜなら、食事内容によって痒みが出たり、痒みがマシになったり違いを感じることが多いからです。

実際、アレルギーを持っている人ならアレルギー物質は除去しますよね?
それと同じでアトピーが出やすいものも、もちろんそれは人によっても多少違いますが、お菓子や甘いもの、揚げ物、お酒などは痒みが出やすいです。

漢方も元を辿れば、葉っぱだったり根っこだったり食べ物です。
それが効くということは、食材にもパワーがあります。

私が元々漢方を飲み始めたのはアトピー体質を改善しようと薬膳を学び始めたのがきっかけでした。
薬膳というのは季節や体質に合わせて作る食事のことで、特別なものでもなく、食べる人によっては肉じゃがだって味噌汁だって薬膳になります。

食材にも色々効能があるので、季節や今の自分の状態に合う食材選びが重要になってきます。
例えばですが、旬のものを食べることはその季節に出やすい不調を解消するものが多いですし、元気のない時には元気になるものを食べ、むくみが気になる時にはむくみを解消するようなものを食べるっていうのが薬膳なんです。

アトピーでも同じで、症状によって食材を選んであげることで、今の状況が変化してきます。
薬膳と言っても普通の食事なので、漢方との相性もよく、むしろ相乗効果でアトピーの改善スピードがグンっと上がりました。
ここが本当にポイントだと私は思っています。

以前、漢方薬を飲んでいた時は、食べ物は特に気にしていませんでした。
油ものや砂糖も摂っていましたし、インスタントラーメンやハンバーガーだって食べていました。
結局のところ、漢方薬で炎症を落ち着かせてたとしても、それ以上に炎症させるような食事をしていると漢方薬の効果も分かりにくいということになってしまいます。

それは本当にもったいないことなので、どうせなら食事も見直してみるとアトピー症状の変化が分かりやすいと思います。

運動をするようにする

アトピー改善の為に運動をしている人はとても多いです。
運動をすることによって代謝を良くしたり、ストレス発散になったり、一見良いことづくめのような気もしますが、中には運動をすることが負担になってしまう人もいます。

私は炎症が酷すぎたので、そもそも体を動かすのも難しかったです。
そして汗をほとんどかかないので運動して体が熱くなっても汗により体温調節できず、軽い熱中症のようなことになったこともあります。
中には汗をかくことで痒みが出る人もいるでしょうし、そもそも運動が苦手でそれがストレスになる人もいるでしょう。

なので、運動をするのは体を動かせるようになってからや、運動することで自分自身が気持ちよく感じる場合は良いと思います。

運動が苦手な人はどうする?

私は昔から運動が苦手です。
できれば動きたくありません(笑)
そんな私が実践してる運動をご紹介します。

①ウォーキング

ウォーキングは長時間でなくても、1日10分くらいから始めればOK!慣れてくれば少しずつ歩く時間を長めにしてみて下さい。
私は体が熱くならないくらいのスピードから始めて今は片道2kmを30分かけて歩くようにしています。目的がないと歩く気も起きないので、私は神社参拝を目的にしています。
家から2km先の神社まで歩き、帰宅。往復で1時間で4km歩いているということですね。(頑張ってるぞ、私!!)
始めたての時は美味しそうなパン屋さんを見つけるのが楽しみでした(笑)
何か目的を作ることで続けられやすくなりますし、気分も変わるのでおすすめです!

②ラジオ体操

ラジオ体操といえば子供の頃、夏休みに近くの広場で集まってラジオ体操をし、カードにシールや判子を押してもらったことがある人もいるのではないでしょうか?
そう、そのラジオ体操です。
ラジオ体操をバカにしてはいけません。
きちんとすると筋肉痛になるほどしっかり筋肉を使う運動です。
でも呼吸がしんどくなるような激しい運動でもないため、運動初心者さんや苦手さんには始めやすい運動だと思います。
ただ体を伸ばしたりするため、アトピーで傷があったり、皮膚がつっぱってたりすると痛いこともあるので体の状態を見てやってみて下さい。

③ストレッチ

ストレッチもラジオ体操同様、激しい運動でもなく、運動初心者さんや運動苦手さんでも始めやすいと思います。こちらも伸ばしたりすることでアトピー肌に影響がありそうであればできる範囲で行いましょう。私はストレッチポールの上に寝転がる所から始めました。

ちょっとしたことから始めても、コツコツやっていれば始めた時よりは絶対に成長はしています。
アトピーの状態が悪化してる時は「深く呼吸するだけにしておこう」とか、落ち着いた状態の時は「しっかりストレッチしよう!」とか体と相談してやっていくのが大切だと思います。

まとめ

・アトピー性皮膚炎の原因は人それぞれで皮膚だけの問題ではない

・アトピー性皮膚炎の治療には対症療法と根治療法がありどちらか片方だけでは難しい

・ステロイド薬に抵抗がある場合は薬に頼らないのではなく漢方薬も選択肢に入れてみる

・私のおすすめは漢方、食事、運動!運動は自分の状態に合わせてできそうなところから始めてみる。

アトピーというのは1日や2日で治るものでもなく、完治というよりは、症状が出にくい体を少しずつ作っていくイメージに近いのかなと思っています。
時間はかかるかもしれない。
でも昨日より今日、少しでも良くなっている状態であれば、それは確実に前に進んでいる証拠です!!

この記事がアトピーに悩んでいる人にとって少しでも参考になれば嬉しいです。

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