アトピーによる抜け毛対策は?回復させるのに役立つ食材は?

アトピー

アトピー性皮膚炎になると皮膚の他にも頭にも湿疹が出来たりして痒くなったりしますよね。
それと同時に抜け毛にも悩まされることもとても多いです。
症状が皮膚だけで、頭に湿疹が無くても抜けることもあります。
アトピーが原因かもしれない抜け毛対策、アトピーでなくても抜け毛が気になる人にむけて書いていきたいと思います。

なぜ抜ける?アトピーと抜け毛の関係

ほとんどの人はアトピーは体の皮膚の疾患だと考えます。
しかし、アトピーになると同時に起こるのが抜け毛。
もちろん人それぞれ抜け毛具合は違いますが、かなりのアトピー持ちの人が抜け毛に悩んでいます。

頭皮も皮膚の一部

頭ってだけでどうしても違う目線で見てしまいますが、なんやかんや言ってもやっぱり頭皮も皮膚の一部なんですよね。
体が乾燥していれば頭皮も乾燥している。
アトピーがジュクジュクしているなら頭皮もジュクジュクしている可能性が高いです。
例えるなら畑のよう。

乾燥した畑

乾燥した畑は土がボロボロな感じ。
この植えられてる作物が髪だったらすぐ抜けますよね。

ドロドロな畑

こちらはドロドロな畑。
ドロドロした土だと作物もヌルっと抜ける感じ。

そして、頭皮に炎症がある場合痒くて頭を掻くときに一緒に抜けたりもします。
これは畑を掘り起こしてるようなもの・・・。

皮膚にも同じことが言えますが、頭皮を良い状態にするにはまずは炎症を抑える。
乾燥してるなら潤す。
ジュクジュクしてたら余分なドロドロは排出。

これがとても大事なケアになってきます。

アトピーの人は髪が抜けても生えてくる?

髪の毛が抜けるのはアトピーによる頭皮の状態や掻くことで抜けるのは分かったと思いますが、抜けてもすぐ生えてきてくれたりすれば少しは安心ですが、アトピーさんはそもそも髪の毛が生えるサイクルも遅い人が多いんです。

なぜ遅いかと言うと、体に使われるエネルギーが大きいから。

中医学では「髪は血の余り物」と言われています。
簡単に言うと体に必要な分の血を運んだあと、まだ残っていれば髪に持って行こうということです。

例えば、会社の同僚と食事に行ったら、だいたい一番新人が取り分けたりしますよね。
そして、上司の所には良い状態の料理を取り分けて渡しますよね?
そして自分は残りもの・・・という感じ。

これが体でも起こっているんです。
生命維持に必要な部分(上司たち)に先に栄養を届け、残ったらそれ以外の髪(新人)などに分配。
しかし、この分配も爪や体毛などライバルがたくさんいるわけです。

※たまに無能な上司もいますが、ここでは有能な上司(この人がいないと会社が回らない)という設定で書いています(笑)

こんなことが起こっているので新人にはなかなかまわってきません。

しかもここに、たまたま部外者が入ってきて食事を奪っていきます。
それが、疲労君やストレス君、睡眠不足さんです。

なので新人まで食事を行き渡らせるためには量を増やす、部外者(疲労やストレス)を入れない、新人にも食事が行き渡る環境が必要なわけです。

特にアトピーさんはこの全ての環境が悪いことが多いんです。

◉食事(栄養)が少ない➡腸の状態によって吸収できていない結果、栄養不足に。
◉部外者が多い➡疲労やストレス、睡眠不足が多い。アトピーによるストレスや睡眠不足も含まれます。
◉食事(栄養)が行き渡らない➡体の巡りが悪い

これらの理由によって頭皮にまで栄養が運ばれていない可能性があります。
なので新しい毛が生えてきてもすぐ抜けることも多くあり、ずっと生えていないように見えてるってこともあるでしょう。

しかし、皮膚、及び頭皮の改善には時間はかかるでしょうが、そこが改善されれば髪が生えてこないというわけではありません。

シャンプーを変えたら抜け毛は解決する?

頭皮の状態がシャンプーが原因で悪化している場合はシャンプーを変えるだけで解決することもあります。
ただアトピーの場合は体質的な部分も大きく改善までに時間がかかります。
しかもなかなか自分に合うシャンプーを見つけることも大変です。
特に改善はしなくても悪化しなければまだそれは合っていると言えます。

シャンプーと同じように抜け毛防止の商品もたくさんありますが、それをいくら使っていても食生活や、普段の生活が変わらなければ意味がありません。

髪が抜ける原因にはストレスや睡眠不足、栄養不足、栄養過食など、様々な原因があります。

一番理想的なのは自分に合うシャンプーや抜け毛防止商品を使いながら、体の中からも整えてあげることです。

私は一時期、一回のシャンプーだけで300本以上抜ける日が数か月続きました。
シャンプーだけで300本ですから、一日にしたらどんなもんなのか怖くて途中から数えるのをやめてしまいました(数えてたんかい!!)。

アトピー悪化の時期とも重なっていましたが、毎日大量の抜け毛を見るのが怖くてお風呂が嫌でした。
頭皮の炎症もあり、抜け毛に良さそうなものは刺激があり使えなかったこともあり、体の中からケアすることにしました。

すると少しずつ抜け毛が落ち着いてきました。
外からのケアも大事だけど、やっぱり中からのケアも大事なんだと感じた瞬間でした。
特に高級なシャンプーなどを使ってたわけではありませんが、友達からは髪がツヤツヤしてると言われたくらいです。

抜け毛を防止、回復させる食べ物とは??

体の中からケアするというのはやっぱり食べ物が一番大きいです。

しかしアトピーの方は「これがダメ、あれもダメ」と栄養が偏っている可能性もあります。
もしかするとそれが原因で栄養不足になっている可能性も。

アトピーのタイプによっては栄養はしっかり摂っていても、それが処理しきれず老廃物となって溜まっているケースもありますので、本当に人それぞれ違います。

では抜け毛を防止、回復させるのにどんな食べ物がいいか見ていきましょう。

栄養学的に髪に良いもの

髪の大部分のたんぱく質や皮膚の健康を保つビタミンA・ビタミンB₆、髪の成長を促すビタミンB₂・亜鉛が髪には有効です。

ビタミンA

◉うなぎ
◉レバー
◉緑黄色野菜

ビタミンB₆

◉鶏ささみ
◉まぐろ
◉鮭
◉卵

ビタミンB₂

◉レバー
◉さば
◉さんま
◉納豆

亜鉛

◉牡蠣
◉高野豆腐
◉大豆
◉牛赤身

亜鉛の豊富な食材や亜鉛について詳しくは
「アトピーと亜鉛の関係は?どんな食材を摂れば亜鉛が摂取できる?摂る時のポイントもご紹介!」
に詳しく書いてありますのでこちらもご覧ください。

薬膳的に髪に良いもの

薬膳では髪や頭皮の状態や体質から食材を選びます。
アトピーの方は皮膚の状態でも判断することができます。

イライラ、ストレスタイプ

ちょっとしたことでもイライラしたり、怒りっぽかったり、ストレスが多い、または発散が苦手なタイプ。円形脱毛などにもなりやすいです。

アトピーの方では春に悪化しやすいや、ストレスで痒くなるタイプ。

このタイプは巡りが悪いのが原因。
巡りをよくするだけでなく血を補うことが大切です。

◉柑橘類
◉酢
◉セロリやシソやハーブなどの香りのある野菜
◉納豆
◉魚介類

☆おすすめメニューはセロリとイカのオイスターソース炒め

潤いが足りないタイプ

髪がパサついていたり、頭皮が乾燥している、貧血やめまい、不眠、生理不順、冷え性。

アトピーの方なら皮膚がカサカサしている。

このタイプは血が不足しています。
胃腸が弱くうまく栄養が吸収できなかったり、目の酷使や夜更かし、疲労などによって血が不足している状態です。

血を補うのが大切です。

◉黒豆
◉黒ゴマ
◉ほうれん草など色の濃い葉野菜
◉まぐろやかつおなどの赤身の魚
◉鶏肉
◉レバー


☆おすすめメニューはほうれんそうの黒ゴマ和え

老廃物ためこみタイプ

頭皮がベタベタ、油っぽい、湿っている、吹き出物が出やすい、むくみがある、油っぽい物が好き、甘いものが好き、冷たい物が好き。

アトピーならアトピーの患部がジュクジュク、熱を持っている。湿疹が出る。

このタイプは食生活の見直しと体に溜め込んでる余分な水分などを出すことが大事。

◉小豆や黒豆、緑豆などの豆類
◉もやし
◉きゅうりや冬瓜などの瓜類
◉昆布やわかめなどの海藻類

このタイプは暴飲暴食、揚げ物などの脂っぽい物や甘い物、冷たい飲み物などを控えることが改善のポイント。

おすすめメニューはもやしと冬瓜の味噌汁

虚弱タイプ

髪が細い、ボリュームが無い、ハリやコシがない。慢性的な病気持ち、不摂生、足腰がだるい、老化スピードが人より早いなど。

アトピーならアトピー歴が長かったりします。

このタイプは腎機能が衰えています。
腎機能をアップすることで、老化を防止し、髪も元気になります。

◉山芋(長芋でOK)
◉黒豆
◉黒ゴマ
◉黒きくらげ
◉黒米
◉くるみ
◉えび
◉ほたて

おすすめメニューは山芋と黒きくらげの海老あんかけ

まとめ

アトピーであってもなくても、抜け毛は気になりますよね。
また、ちゃんと新しい髪が生えてくるのだろうか?など不安になったり、髪のことが原因でストレスになったり。
髪で印象もガラリと変わってしまうので、特に気にしてしまう部分ではあります。

しかし大切なのはなぜ髪が抜けているのか?を考えること。

◉季節の変わり目で抜けやすいだけだから心配いらない
◉アトピーが原因
◉アトピーがない場合は生活に何か問題があるのか。

髪に良いと言われているものはシャンプーや食品にしろ色々ありますが、それをいくら使っても、髪に良くない生活をしていては意味がありません。
不調というのは体からのサインです。
抜け毛をきっかけに自分の生活や体質を見直す機会でもあると思います。

栄養学的に良いものを摂りながら、自分の体質に合うものも摂る。
不必要なものは摂らない、不摂生はしないという体の中からのアプローチと頭皮マッサージやシャンプーなどを組み合わせれば一番効果が出るのではないかと思います。

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