ぶどうの栄養と薬膳的効能は?女性に効果的な食べ方とは?

食物について

夏頃からスーパーでよく見かけるようになるぶどう。
私も夏になるとぶどうを求めて、ぶどうの産地へ行きたくさん買って帰ります。
ぶどうは美味しいだけじゃなく、女性には嬉しい効能もあるので是非読んでみて下さい。

ぶどうの栄養と薬膳的効能

ぶどうはみずみずしくて栄養も効能もたくさんあります。
どんな栄養があってどのように体に働くのか見ていきましょう。

ぶどうの栄養について

ぶどうの旬は8~10月で、小さく皮を取りやすいデラウェアや皮ごと食べられるシャインマスカットなど様々な品種が出回っています。
ぶどうからできるお酒としてワインは有名ですが、ワインでよく言われるのはポリフェノール。
ぶどうにはポリフェノールが豊富に含まれています。

ポリフェノールは強力な抗酸化作用を持ち、成人病やガン、老化などを予防します。
またぶどうのポリフェノールはアントシアニン類であり、疲れ目、視力回復、血流改善、体脂肪燃焼などの働きます。

他には水分バランスを調整したり維持、老廃物排泄の役目であるカリウム、骨や歯を作るのに必要なカルシウム、全身に酸素を運ぶ役割の鉄、体や脳を動かすのに必要なエネルギー源である糖質が含まれています。

特にぶどうの糖質は吸収が早く、すぐエネルギーになるため、素早く疲労回復したい場合にはぶどうを食べるのが良いでしょう。

体にどういう働きをする?ぶどうの薬膳的効能

季節や体調によって食材を選び、組み合わせて料理を作るのが薬膳です。
では薬膳的にはどのような効能があるのか見てみましょう!
薬膳の基本についての説明は薬膳とは?薬膳の基本を知ると一生自分の体に活かしていける!をご覧ください。

性質:平(温めも冷やしもしない。どんな体質の人が食べても影響がない。)

味:甘・酸(胃腸の働きをよくする。体を引き締める。)

帰経:肺・脾・腎(呼吸を司り、皮膚を正常に保つ。飲食物の栄養素の運搬。泌尿器系・生殖活動。)

効能:気と血を補い、元気をつけてくれます。
また水分代謝を円滑にし、のどの渇きやむくみの改善にもなります。

女性やアトピーの方に嬉しい効果

夏から秋にかけて、暑さもあり夏バテしたりしやすい季節です。
秋になってもまだまだ暑く油断はできません。
ぶどうの糖は吸収が早いので即効性エネルギーになりやすいので疲労回復にもってこいです。

そして、ぶどうは血を補ってくれます。

女性は毎月生理があるため常に血は意識していなければいけませんが、血は生理だけでなく、ストレスや睡眠不足、疲労、汗などと共に消耗されてしまいます。
女性は血の消耗が激しいのです。
アトピーの方にも同じことが言え、痒みでのストレスや眠れないなどの症状から血を消耗しやすいです。

ぶどうを効率的に摂取する方法

疲れたな・・・と思ったときに素早く疲労回復するには干しぶどうがおすすめです。
旬の時期でなくても手に入る干しぶどうは手軽に摂取する方法の一つです。

干しぶどうはブドウ糖が70~80%に上がり、即効性エネルギーになりやすいので常備しておくとすぐに食べることができて便利ですよ。

また干しぶどうにはレスベラトロールというポリフェノールの一種が含まれており、皮に多く含まれています。
紫外線によるダメージを和らげたり、細胞の再生を助け動脈硬化や高血圧、ガン、肌の老化を予防します。
干しぶどうには黒っぽいものと緑っぽいものがありますが、栄養価的に見ても、緑っぽいものより黒っぽいものを選ぶようにして下さい。皮の色が濃いほどアントシアニンの量は多いです。

そして、薬膳の世界では黒いものや赤い物は血を補うと言われています。
なので黒っぽいものの方がより血を補う力が強いと考えられているのでこの点においても黒っぽい干しぶどうのほうが良いと言えるでしょう!

ただし、いくら干しぶどうが良いからと言ってたくさん食べるのはおすすめしません。
干して栄養が凝縮されている分、少量でも補えるというメリットはありますが、それを大量に摂ってしまうとカロリーや糖分も多く摂ってしまうことになるので注意が必要です。

まとめ

◉ぶどうにはポリフェノールが豊富で、その中の一種であるアントシアニンには疲れ目、視力回復、血流改善、体脂肪燃焼などの働きをする。

◉ぶどうの糖質は吸収が早くすぐエネルギーになるため、素早く疲労回復したい場合にはとても良い。

◉ぶどうは血を補ってくれる為、血が不足しがちな女性やアトピーの方にも向いている果物である。

◉効率的にぶどうを摂取するには栄養が凝縮されている干しぶどうが良く、色の黒っぽいものを選ぶと良い。

◉干しぶどうはカロリーや糖分も高くなるので食べすぎには要注意。

旬の時にはフレッシュなぶどうを食べるようにし、旬ではない時には干しぶどうを少量食べるなどその時の状況に応じて使い分けると良いでしょう!!
また干しぶどうは料理やお菓子にも使えるので摂取の幅も広がるのではないでしょうか?

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