秋になるとアトピーが悪化するな~という経験はありませんか?
私自身がまさにそうで、秋になると咳はでるわ、喉の調子はおかしいわ、めっちゃ乾燥して痒くなるわで不調の季節と言えば秋でした。
そんな私が今では秋を快適に過ごせており、「秋大好き~」という感情まで生まれました(笑)
それは秋に悪化しないために実践したいくつかの方法があるからです。
秋にアトピーが悪化する人は是非、自分に当てはまる理由を考えながら対策してみて下さい。
秋にアトピーが悪化する理由と対策
秋にアトピーが悪化するにはいくつかの理由が考えられます。
悪化の原因は人それぞれなので自分に当てはめて考えてみて下さい。
可能性のあるものは対策をすることで悪化が軽減されますので是非。
季節の変わり目
秋に限らずアトピーの人は季節の変わり目に悪化する人がとても多いです。
それは、暑かったり寒かったり温度や湿度が安定しないことや環境の変化などでストレスがかかり、自律神経が乱れるようになります。
自律神経が乱れると体の機能も不調になります。
アトピーの人の場合は元々自律神経が乱れている人が多く、季節の変わり目で更に乱れて悪化に繋がっていると考えられます。
また秋は過ごしやすい季節ということもあり、運動会や秋祭りなどのイベントも盛り沢山。
自分では意識していないかもしれませんが、けっこう疲れていたりするので出かけることが多いタイプならこういう可能性も考えられます。
対策
自律神経を整えるにはストレスをためず、リラックスすることが大事。
ヨガや太極拳などゆっくりした動きで呼吸を意識する運動が効果的です。
運動が難しい人は呼吸を整えるだけでも効果はあります。
瞑想はおすすめです。
空気の乾燥
秋は明らかに空気が乾燥します。
アトピーの人は特に元からバリア機能が弱い人が多く、水分が出ていきやすいです。
そこに更に秋の乾燥が加わることによって、通常よりも様々な物質に反応してしまい、痒みや炎症といったアトピーの悪化に繋がっていると考えられます。
対策
乾燥にはやはり加湿が一番。加湿器などで湿度を調節するのも効果的です。
加湿器がない場合は濡れタオルを干しておくだけでも違いますよ!
すぐ乾くようなら乾燥している証拠です。
ただ、加湿しすぎもカビの発生、繁殖などに繋がり、痒みの原因にもなってしまうので自分が過ごしやすい湿度でが理想的です。私の場合50%~60%が快適です。
花粉に反応
花粉と言えば春のイメージですが、実は秋にも花粉はあります。
秋に飛ぶ花粉はスギの他、イネ科のものやキク科のブタクサやヨモギなどがあります。
地域によっても違うため自分の住んでいる地域の花粉情報やアレルギー検査などで自分が何の花粉に反応しやすいかなどを知っておくことも大切です。
アトピーの人は花粉症を発症することも多く、果物や野菜を食べて痒みが出たり、蕁麻疹が出たりなど何かしらの反応がある人は花粉に反応している可能性が高いと言えます。
対策
春の花粉同様、メガネをしたり、花粉を落としたり、花粉がつきにくい服を着る、手洗い、うがいなど。
食べ物だと抗アレルギーのあるシソやえごま油やアマニ油などの摂取も良いでしょう。
台風などの気象による
夏から秋にかけては台風がよく発生し、最近では台風の威力も増して甚大な被害が出たりします。
よく台風が近づいてきたりすると頭痛など、体に不調が出る人が多いですが、アトピーの人は台風の影響がアトピーに出ることもあります。
よく自分が悪化する時を観察してみて下さい。
台風が近づいている時に限って痒みが出たりする時は、その台風の湿気などに影響され悪化していると考えられます。
特に梅雨時期にも悪化するタイプの人は影響が出やすいです。
対策
台風を避けることはできないので、影響を受けにくい体にしていくことが大切です。
その為には普段からのちょっとした意識や体調の変化に意識を向けることが大事になってきます。
詳しくは下の「食事で秋のアトピーの悪化を防ぐ方法」に書いてありますのでそちらをご覧下さい。
肺の弱り
中医学では五行論で秋という季節に関係する臓器は「肺」だと考えられています。
これは西洋的な肺という意味よりは、肺の働きなどを含めた広い考え方になります。
中医学では肺が弱ると呼吸器などに症状が出ると考えられており、皮膚も皮膚呼吸していることから肺の範疇になります。
そしてアトピーの人はこの肺の機能が弱い人が多く、呼吸が浅かったり、喘息の症状や咳が出やすかったりなどが挙げられます。
もちろん、皮膚に炎症が出るのも肺の弱りも原因の一つです。
対策
肺の弱りで症状が悪化するならば、肺を強くするようにすれば良いのですが、2~3日でどうにかなるものでもなく継続することが大切です。
肺を強くするには、ウォーキングなどの軽い運動も効果的です。
学生時代はそんなにアトピー症状出なかったのに、社会人になって出たという人はストレスも関係しますが運動量が減って肺の機能が衰えたことも原因に考えられますので肺を鍛えるような運動が大切です。
そしてもう一つは日々の食事で肺を強くする方法。
詳しくは下の「食事で秋のアトピーの悪化を防ぐ方法」に書いてありますのでそちらをご覧下さい。
食事で秋のアトピーの悪化を防ぐ方法
中医学的には秋は肺に良い食材を摂ることが養生になります。
そうすることでこの時期の不調が改善されていきます。
秋にどんなものを食べれば良いかを紹介しますので読んでみて下さい。
旬のものを食べる
薬膳では旬のものを食べるのが一番取り組みやすい方法です。
苦い生薬を使った料理でなくても旬のものを食べることも薬膳になります。
旬のものというのはその時期に出やすい不調を改善させる効能を持つものが多いので、まずは旬のものを食べましょう。
旬の梨やいちじくについての記事もおすすめです。
「梨の栄養と効能は?秋におすすめの美肌薬膳レシピ」
「女性におすすめ!いちじくの栄養と効能は?かゆいのはアレルギー?」
白い食材を食べる
薬膳では白い食材は肺に良いと言われています。
肺の機能を底上げしてくれる食材が多いので、積極的に摂ると良いでしょう。
白い食材は、大根、白ごま、えのき、梨、玉ねぎ、山芋、白菜などです。
白い食材の山芋の効能についてはこちら。
「山芋の栄養と薬膳的効能は?アンチエイジングや子供の発育にも関係!?」
天候に合わせて食材を選ぶ
天候に合わせて食材を選ぶって何??ってなりますよね。
薬膳ではその日の体調に合わせて食材を選んだりします。
特に秋は乾燥したり台風でジメジメしたりと変化の激しい季節でもあります。
なので、乾燥している時は体を潤す効能のあるイチジクや梨を食べたり、またジメジメしている時は余分な湿気を出す豆類を食べたりするのがおすすめです。
ここは手軽に飲み物で対応するのが良いです。
体を潤したい時にはイチジクや梨のジュースを作るのも良いですし、手軽に豆乳でも良いでしょう。
ジメジメしている時には小豆茶や黒豆茶などの豆のお茶がおすすめです。
秋におすすめの薬膳料理
秋に是非摂って欲しい食材を使った簡単薬膳料理をご紹介します。
からだ潤うゴマ豆乳鍋
【材料】
◉白菜、大根、豆腐、えのき、椎茸、しめじ、長芋、豚肉、きくらげ
◉無調整豆乳、こんぶとかつおの出汁、白ごま、味噌
【作り方】
①だし汁に具材を入れ具材がしんなりするまで煮込む。
②そこに豆乳、白ごま、味噌をお好みの量加え弱火で煮込んで出来上がり。
☆簡単に中華だしや白だしを使ってもOK。
旬のきのこや豆乳などの白い食材を使うことで、潤いアップ、肺機能アップを狙ったメニューにしています。
豆乳鍋にせず、記載の食材を使った他の味の鍋や味噌汁にしても大丈夫ですよ。
ただ注意点としてキムチ鍋などの辛い味の鍋は痒みや炎症をを引き起こすので、辛くない味付けの鍋の出汁がおすすめです。
まとめ
悪化の理由はそれぞれですが、可能性としては・・・
◉季節の変わり目で自律神経が乱れている
◉空気の乾燥や花粉にやられている
◉台風の影響を受けている
◉肺が弱っている
食事で悪化を防ぐには・・・
◉梨やいちじくなどの旬のものや、大根や白菜などの白い食材を摂るようにする。
◉台風などで湿気の多い時は余分な湿気を出す小豆茶などで対策をする。
◉旬の食材と白い食材を食べる回数を増やすことが秋の養生に繋がる。
おすすめはごま豆乳鍋。
いかがだったでしょうか?
食欲の秋、スポーツの秋なので旬のものを食べて体を動かす!!
読書の秋でもあるので時には本でも読んでリラックスする・・・
それだけでも十分養生になるということですね!!