えんどう豆の栄養と薬膳的効能は?卵とじだけじゃない!美味しいレシピもご紹介!

食物について

春から初夏にかけて旬のえんどう豆。春と言えば豆ごはん!なんて人もいるかもしれませんね。

さやの中に丸くて色鮮やかな豆がぎっしりだと当たり、スカスカだとハズレ・・・と私は運試しのような気持ちにもなってしまいます。

そんなえんどう豆について書いていきたいと思います。

えんどう豆について

えんどう豆にはいくつか種類があるのをご存じでしょうか?
えんどう豆はさやごと食べる「さやえんどう」と完熟前の柔らかい実を食べる「実えんどう」があります。そして改良され、さやも実も食べられる「スナップえんどう」(スナックえんどうと呼ぶこともある)があります。
どれも同じマメ科エンドウ属の野菜です。

ではそれぞれの特徴を見ていきましょう!

さやえんどう

小、中さやの絹さや、大さやのオランダさやなどがあります。
香りも甘みもあり、塩ゆでして煮物に加えたり、和え物、蒸し物、ソテーなど、和洋中様々な料理で利用されています。
スーパーでは一年中売られていますが、旬は春になります。

実えんどう

別名グリンピースと呼ばれています。
多品種ありますが関西では和歌山の「うすいえんどう」が主流です。しかしそのルーツは大阪の羽曳野市碓井地区で明治時代から栽培されており、なにわの伝統野菜としても認定されています。

甘みが強く、和食では豆ごはんや卵とじ、ちらしずしの彩りなどに、洋食ではソテーやポタージュ、中華では炒め煮やスープなどに使用されています。

旬は春ですが冷凍物や瓶詰が一年中出回っているので、いつでも手に入ります。
しかし、触感などが変わる為、やはり旬の時期は生から調理したものをオススメします。

スナップえんどう

さやえんどうと実えんどうの中間種で、さやも実もまるごと食べられるのが特徴。
甘みが強く、塩ゆでしそのままサラダなどに。
写真のように半分に割り、料理に入れると見た目も可愛く、いつもの料理に変化をつけることができます。お弁当の写真なんかではよく見ませんか?
そのまま盛り付けるより、華やかになりお料理がワンランクアップして見えます。

えんどう豆の栄養と薬膳的効能

えんどう豆はカリウムなどのミネラルやビタミン類も豊富で、豆類なのでタンパク質も豊富、甘みを強く感じるだけあって糖質も多く含まれています。

体にどんな影響がある?えんどう豆の薬膳的効能

季節や体調によって食材を選び、組み合わせて料理を作るのが薬膳です。
では薬膳的にはどのような効能があるのか見てみましょう!
薬膳の基本についての説明は
薬膳とは?薬膳の基本を知ると一生自分の体に活かしていける!
をご覧ください。

性質:平

味:甘

帰経:脾・腎

消化機能を促進し、お腹の調子を整えます。また、むくみや下痢などの胃腸症状を緩和してくれます。
解毒、浄化作用もあるため、吹き出物や湿疹などの改善にも良いです。
そして気を補ってくれるので疲労回復にも効果的です。

えんどう豆を使ったオススメ薬膳料理

薬膳料理って何だか難しそう・・・いいえそんなことありません。
豆ごはんだって季節の薬膳料理なんです。
えんどう豆を使った簡単薬膳料理をご紹介します。

◉豆ごはん

普通は豆と米を一緒に炊くか、豆を別茹でして後から豆を混ぜるか、だと思うんですが、豆ごはんの美味しさはこれから紹介する方法で劇的に変わります。
私は元保育園の調理員なんですが、そこでも実際にやっていた方法です。

ポイントはさや!!豆ごはんの為にさやから豆を出すと思うんですが、さやも使います!

①豆を塩茹でします。好みの硬さに茹で、水にさらし色止めします。茹で汁は使うので冷ましておく。
(もし豆の色を気にしないのであればこの工程は飛ばして次の②で炊飯器に豆も入れて炊飯してください。)
②炊飯器に米、茹で汁、酒、こんぶ(昆布茶でもOK)、洗ったさやを入れ炊飯。
③ご飯が炊けたら、さやを取り出し、豆を混ぜる。完成!

さやを取り出す作業がちょっと面倒だと思われるかもしれませんが、これをするだけで豆の香りが普通に炊飯するより強く出てとても美味しくなります。
薬膳の考え方で「一物全体」という言葉があります。簡単に言うと丸ごと食べましょう!という意味です。魚なら頭、内臓、尾っぽも全部という考え方です。
豆でも実だけではなく皮にも効能はあるのでそれを余すことなく頂いてしまおう!ということです。

◉じゃが芋とえんどうの煮物

①じゃが芋を一口大に切る。
②鶏ミンチを炒めじゃが芋を入れる。ひたひたになるくらいの水(和風ならだし汁、洋風ならコンソメ、中華ならガラスープなど)を入れ煮る。
③好きなえんどう豆を加え火が通るまで煮込み、片栗粉でとろみをつけて完成。

お好きなえんどう豆を使って作ってみて下さい。

じゃが芋には気を補い、胃を元気にし、体の余分な水分を出す作用もある為むくみにも良い食材です。
そんなじゃが芋とえんどう豆を合わせることにより、お腹に優しい、お腹を元気にする薬膳料理になっています。
鶏肉も気を補い、お腹に良い食材なので一緒に合わせています。

最近お疲れ気味だな、という方にオススメな料理です。

まとめ

えんどう豆はとても栄養が豊富で、お腹に優しくて元気にしてくれる食材だということがお分かりいただけたでしょうか?
緑の豆というだけで子供からは嫌われることの多い豆ですが、一緒にさやから出す作業をしたり、スジを取ったり、そういうことも食育になります。自分で調理したものなら子供も食べてくれるので、お子さんがいる家庭は一緒に作業してみて下さいね!

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