薬膳とは?薬膳の基本を知ると一生自分の体に活かしていける!

薬膳

あなたは「薬膳」と聞くとどんなイメージを持ちますか?

漢方薬の入った美味しくなさそうな料理?
健康には良さそうだけど毎日は嫌かも・・・
街中で見る薬膳カレーや薬膳火鍋とか??
難しそうなイメージ・・・

色々なイメージはあると思いますが、薬膳ってそんなに難しくないんですよ。
では薬膳についてお伝えしますね。

薬膳とは?

薬膳とは元々は中国で形成されたもので、中国伝統医学(中医学)の理論をもとに食材を選び調理される食事のことです。
中医学についてはこちらから

簡単に言うと、季節や体質によってその時に合った食材を選び調理した食事のことです。
薬膳では「食材には効能がある」と考えます。
今では栄養学でその裏付けがされているものも多いですが、薬膳ではずっと昔からの臨床結果に基づいています。

季節の特徴や体質を知ることが大切

薬膳は中医学理論をもとに作ると難しく書きましたが、実は普段から薬膳料理を作っているんです。

例えば、旬のものを食べたり、寒い時に温かい物を食べたり、風邪の時にお粥を食べたり・・・
これらも季節を意識したり体調を意識して食べているものですよね?
これも立派な薬膳です。

薬膳というと難しそうと言われますがそんなことないということが分かっていただけたのではないでしょうか?

薬膳の基本

薬膳の基本となるものに陰陽と五行があります。
これは中医学理論なんですが薬膳ではとても大切な考え方になってきます。
陰陽五行は聞いたことある言葉だと思います。
よく占いなんかでも使われたりしていますしね。

では分かりやすく書いていきたいと思います。

陰陽とは?

陰陽とは「すべてのものは陰と陽に分類される」という考え方です。
こちらの図を見て下さい。

陰陽太極図

これは黒が陰で白が陽を表しています。
例えば、太陽と月を陰陽に分類すると、太陽は陽、月は陰になります。
男と女だと男は陽、女は陰になります。
こんな風にすべてのものが陰と陽に分類されています。

そして陰陽太極図のように陰と陽でうまくバランスをとっているのです。
体も同じで陰と陽のバランスがとれている状態が健康です。
調子が悪い人はどちらかに傾いている状態です。

例えば寒がりな人は陰に、暑がりな人は陽に傾いていると考えられます。
その場合、寒がりな人には陽の食材、暑がりな人には陰の食材を食べることによってバランスが取れ体が整うということになります。

五行とは?

自然界の万物や現象を木火土金水(もっかどごんすい)という5つの要素に分けたもので、これらがお互いに助け合ったり抑制しあいながらバランスをとっています。

五行には、お互いの力の循環を表す相性関係と、お互いを制約する相克関係があります。
人体の構成、病気の原因と状態、食物の性質、様々なものを陰陽五行に当てはめ相関関係から健康維持や治療に役立てます。

食べ物の性質を5つに分類 <五性>

食材にはそれぞれ、体を温めたり、体を冷やしたりという性質があります。
このことを食性と言い、これは「熱」「温」「平」「涼」「寒」の五性に分けられます。

・・・体を温める作用が強い。冷えの改善や冷えによる不調に良い。のぼせやすい人、熱がこもりやすい人は食べすぎ注意。

・・・体を温めるがよりはマイルド。気血の巡りをよくして冷えの改善に。

・・・温めも冷やしもしない。どんな体質の人が食べても影響がない。

・・・体を冷やすがよりはマイルド。ほてり、のぼせの改善。鎮静、消炎、解毒作用がある。体を潤す。冷えやすい人は食べすぎ注意。

・・・体を冷やす作用が強い。のどの渇き、痛みや発熱改善。体を潤す。解毒作用がある。冷えやすい人は食べすぎ注意。

食べ物の味と作用 <五味>

食材の性質の一つに味を5つに分けた五味というものがあります。
「酸」「甘」「辛」「苦」「鹹」の五味に分けられます。

酸・・・体を引き締めて出し渋らせる。発刊抑制。下痢、尿の出すぎ抑制。筋肉引き締め。唾液分泌。

甘・・・筋肉、精神の緊張を緩和し、痛みを止める。滋養強壮、気を補う。胃腸の働き高める。

辛・・・気の巡りを良くする。血行促進。体表を開き体に侵入した邪気を発散。

苦・・・余分な水分を排出して乾燥させる。余分な熱を取り除く。デトックス、精神安定。

鹹・・・しこりをやわらかく小さくする。便秘解消。

食べ物の味の体への作用を分類 <帰経>

体には経絡と呼ばれるエネルギーの伝達経路が巡っていると考えます。例えるなら電車の線路のようなものです。食べ物は経絡に入って各臓腑に入って作用するのですが、それがどの臓腑に作用するかを表したものを帰経と言います。

図でいうと、木火土金水に下に書かれている臓腑が帰経になります。

例えば「酸」の味の食べ物を食べると「肝」に作用します。
「辛」の食材なら「肺」に作用するというわけですね。

まとめ

薬膳というのは季節や体調、体質に合わせた食事のことです。
食材の効能が分かればその時の状況に応じて食材を選び日々に役立てることができます。
難しく考えないでまずは旬のものから摂っていくことを意識してみましょう!!
毎日意識することで体のバランスがだんだん整ってきます。そして気が付けば不調が無くなっている!なんてこともよくあるので、是非今日から意識してみて下さいね。

食材別の効能などについても記事にしているのでまた読んで下さいね!

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