土用の丑の日っていつ?なぜうなぎを食べるの?うなぎの栄養と薬膳的効能

食物について

夏になるとうなぎがたべたいなぁ~ってなりませんか?私だけですか?
夏の暑さに疲れてくるとうなぎを食べて元気になろう!って人は私だけではないはず。
そうなると土用の丑の日はいつだ?早くうなぎ食べたい!ってなるわけです。
別にいつでも食べれば良いのですが、やっぱり行事という特別感が好きなんでしょうか?(笑)
そんなわけでうなぎの日、いや、土用の丑の日やうなぎについて書いていきたいと思います。

土用の丑の日とは?

子供の頃、「どようのうしのひ」という読み方から「土曜の牛の日」とずっと思っていました。
牛の日なのになんでうなぎなの?牛肉でしょ?という疑問もありました。
でも全然違いました(笑)
土用の丑の日の説明はけっこうややこしいのでわかりやすく書きたいと思います。

土用って?

土用はもちろん土曜日のことではありませんし土曜日とも関係ありません。
土用は簡単に説明すると季節の変わり目のことで立春、立夏、立秋、立冬の直前の18日間のことで4回あります。


土用というのは五行思想からきています。

五行思想については
「薬膳とは?薬膳の基本を知ると一生自分の体に活かしていける!」
にも触れていますので参考までにどうぞ。

春は木、夏は火、秋は金、冬は水、季節の変わり目をに当てはめています。

そして、4回あるうちの一番みんなが知っている、うなぎを食べる日があるのが夏の土用です。

2022年の夏の土用は7月20日~8月6日になります。

丑の日って?

十二支を日にちに当てはめたものです。
例えばですが〇日が子(ねずみ)、〇日が丑(うし)、〇日が寅(とら)・・・という感じに順番に並んでいます。
2022年の7月の丑の日は7月11日と7月23日です。

結局土用の丑の日はいつ?

2022年の土用の丑の日は7月20日~8月6日の土用の期間にある丑の日のことです。
この期間にある丑の日は7月23日(土曜日)8月4日(木曜日)の二日なので今年はこの日が土用の丑の日になります。

うなぎを食べる理由は?

平賀源内

そもそも、夏の土用の丑の日にうなぎを食べ始めたのは江戸時代からだと言われています。

もともと夏場にうなぎが売れなくて困っていたうなぎ屋さんが、江戸時代、学者や発明家など様々な分野で活躍していた平賀源内に相談し、店先に「本日、土用の丑の日!!」という張り紙をし、「丑の日にのつく食べ物は縁起がいいから・・・」と、うなぎを売るためのアイデアを出したことが始まりです。

バレンタインデーにチョコを送るのと同じような感じで、メーカー側がまんまとイベント化に成功した事例ですね(笑)

しかし、それ以前からもうなぎは栄養が豊富でスタミナがつく食材だと知られていたので、夏の暑さに対抗するため、という理由ともマッチし大成功したのだと思います(個人的意見です)。
当時の夏は現代よりは涼しかったと思いますけどね(笑)

うなぎの栄養と薬膳的効能

夏と言えばうなぎ!という人も多いと思います。そこそこのお値段もするので頻繁には食べられない分、土用の丑の日はうなぎを食べよう!という人もいますよね。
私もそのうちの一人ですが、「スタミナがつく」くらいの情報は知っててもそれ以外にどんな栄養や効能があるかはあまり知られていません。
ここをしっかり知っておくと食べた時の気持ちも全然違うと思いますので是非読んでみて下さい!

うなぎの栄養は?

うなぎは天然ものの旬は実は秋から冬にかけてです。
しかし今は養殖がほとんどであるのと、夏に食べることが多いので養殖ものに関しては夏が旬と言えます。

うなぎにはビタミンAが特に多く含まれており、かば焼き1串(約120g)で成人の1日の摂取基準の3日分が摂れます。
ビタミンAは目や皮膚の粘膜を健康に保ちます。皮膚と粘膜が健康であれば抵抗力も強くなり感染症予防も期待できます。
逆に不足すると目や皮膚の乾燥、夜盲症などになる恐れもあります。
現代では普通の食生活をしていれば不足することは少ないです。

その他、骨と歯の発育に必要なビタミンD、細胞膜の機能の維持、脳梗塞、心筋梗塞の予防などに良いビタミンEも含まれています。

体にどういう働きをする?うなぎの薬膳的効能

季節や体調によって食材を選び、組み合わせて料理を作るのが薬膳です。
では薬膳的にはどのような効能があるのか見てみましょう!
薬膳の基本についての説明は薬膳とは?薬膳の基本を知ると一生自分の体に活かしていける!をご覧ください。

性質:平(温めも冷やしもしない。どんな体質の人が食べても影響がない。)

味:甘(胃腸の働きをよくする)

帰経:脾・腎・肝(消化吸収。泌尿器系・生殖活動。気の巡り・血液の貯蔵と血流。)

効能:気と血を補う作用があり、昔から滋養強壮食として知られています。
老化防止、視力回復、めまい、手足のしびれに良いです。
また、食欲不振、むくみや重だるさの改善にも良いので夏バテにも良いでしょう。
関節痛などの改善にも良いです。

脂質が多いので肥満や肥満ぎみな人、体に熱がこもりやすい人などは食べすぎ注意です。

まとめ

うなぎは夏の暑さを乗り切るために必要な栄養や効能があります。
身だけでなく肝にも皮膚や粘膜を丈夫にするビタミンAが含まれているので、肝も食べる機会があれば食べてみて下さい。

美味しいからと言って食べすぎは逆に良くありません。
ほどほどにしつつ、この暑さを乗り切るパワーをうなぎから貰って下さいね!


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