そら豆の栄養と薬膳的効能は?美味しく仕上がるゆで方や簡単レシピも

食物について

春から初夏にかけてでまわるそら豆。大きなさやにプックリした大きな豆が入っています。
塩ゆでするというシンプルな調理法だけでもとても美味しく、ちょっとおかずが足りない時の救世主としても使えるので旬の時期は積極的に使っていきたい食材です。

そんなそら豆ですが、どんな栄養があって体にはどんな影響があるのか見ていきましょう!

そら豆について

そら豆は3~6月の春から初夏にのみ出回ります。
空を向いてさやがなるので「そら豆」という名前がつけられました。
未熟種子を食べます。

塩ゆで、煮物、炒め物、ポタージュと様々な使い方ができるのも特徴なんですが、実は調味料の原料としても使われています。
それは豆板醤です。豆板醤は主にそら豆と唐辛子を主原料に作られています。

その他、香川県には「しょうゆ豆」と呼ばれる、乾燥させたそら豆を煎り、醤油と砂糖、唐辛子に漬け込んだ甘辛い郷土料理があります。これは乾燥豆を煎ってから漬け込んでいるので、煮豆のように柔らかい触感ではなく歯ごたえがあるものです。ゆでたそら豆とはまた違った美味しさがあるので是非見つけたら食べてみて下さい。

そら豆の栄養と薬膳的効能

そら豆の主な栄養素はタンパク質、カリウム、鉄、マグネシウム、ビタミンB₁、ビタミンB₂でビタミンB₂に関してはえんどうや枝豆より多く含まれています。

体にどういう働きをする??そら豆の薬膳的効能

季節や体調によって食材を選び、組み合わせて料理を作るのが薬膳です。
では薬膳的にはどのような効能があるのか見てみましょう!
薬膳の基本についての説明は
薬膳とは?薬膳の基本を知ると一生自分の体に活かしていける!
をご覧ください。

性質:平(体を温めも冷ましもしない。どんな体質の人が食べても影響がない)

味:甘(気を補う。胃腸の機能を高める)

帰経:脾・胃(消化吸収機能、胃に作用する)

効能:気を補い力をつけ、消化機能を促進させ、胃腸を元気にする。
体内に停滞している湿気を取り除くのでむくみに良い。

そら豆の調理法と簡単薬膳料理

そら豆はうす皮に厚みがあり、そのまま塩ゆでしても中まで塩味が入りにくいです。
そこで皮にひと手間加えるととても食べやすく美味しくなります。調理法と保存法、またおうちでできるそら豆を使った簡単薬膳料理もお伝えします。

そら豆の調理法と保存法

茹で方
①さやをスジに沿って割っていき、中から豆を取り出す。
②豆の黒い筋の反対側に包丁で切り込みを入れる(ゆでた後のシワ防止と塩味をつけやすくするため)
③塩を入れたお湯で3~5分ほど、お好みのやわらかさになるまでゆで、ザルにあげる。
そのまま食べる場合、塩分が足りなければ塩を上からふっても良い。

新鮮なそら豆は薄皮をむかなくても食べられます。
私は食物繊維を摂取したくて、いつもうす皮ごと食べていますが(笑)

保存方法
そら豆は鮮度が落ちやすい食材です。買ってきたら早めに食べるのがベストですが、保存する場合は新聞紙やキッチンペーパーなどに包み、保存袋などにいれて冷蔵し、3日以内に食べるようにして下さい!
さやからむいてあるそら豆を買うのではなく、さやごとの方が鮮度を保てるのでオススメです。

オススメの食べ方
さやごと蒸し焼きにする!!シンプルですがめちゃめちゃ美味しいです。
ただただ、さやごと焦げるくらいまで焼くだけ。フライパンや、グリル、トースターなどを使って下さいね。さやの中で蒸し焼きにされた豆は味が濃くとても美味しいです。

オススメ薬膳料理

◉そら豆ご飯

そら豆ご飯

①米、水、酒、塩、昆布を入れて炊飯。
②そら豆をゆでる。炊けたご飯に混ぜる。

赤そら豆というものがあるのでそれで炊くとほんのり色づいたご飯になります。薬膳では赤い色のものは血を補うと考えます。体の余分な湿気は出しつつ、女性には欠かせない血を補ってくれる赤いそら豆の方が私は好みです。

赤そら豆ご飯

◉そら豆とコーンのサラダ

①ゆでたそら豆とコーン(缶詰可)、コロコロに切ったじゃが芋をゆで、酢、塩こしょう、オリーブオイルのドレッシングで和えて完成。

材料すべてが、胃腸の機能を整え、体の余分な湿気を出してくれるので、梅雨時期のメニューにオススメです。

まとめ

タンパク質やビタミン、ミネラルも含み、食物繊維も豊富なそら豆。
ゆでるだけでも美味しく食べられるし、一番手軽にさやごと焼いてしまうことも出来ます。
今まであまり食べてこなかった人も、効能を知れば食べたくなるでしょうし、旬でしか味わえない美味しさを是非味わってみて下さい。

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