主にお刺身の下敷きになっているしそ。なぜだかいつも大根と共に残っています。
それ以外の料理でも使われますが、どちらかというと主役ではなく脇役・・・いや、エキストラ的扱いの方が多いかもしれません。
でも、しその栄養や効能を知ると次からはしそを主役にしたくなるかも!
そんな可哀想なしそを救済するべく栄養や効能をご紹介。
しそとは?
しそはしそ科しそ属の総称です。
私たちがよく食べる葉っぱの部分の他に、芽や穂も食べます。
また、実も佃煮や塩漬けにしたりして食べます。
独特の香りと味を持ち、防腐力もあるのが特徴です。
日本では昔から栽培されており、和風ハーブとも言われています。
青じそと赤じそがあり、青じそは年中手に入りますが、旬は7月~10月頃です。
一方、赤じその旬は6月~8月頃でこの時期にしか出回りません。
芽じそ
発芽してまもないもので、青じその芽である青芽、赤じその芽の紫芽(むらめ)があります。
紫芽の方がやや辛味があります。
主に、刺身や酢の物のあしらい、吸い物に添える薬味に使用します。
穂じそ
青じその未熟な実をつけた穂先のこと。
花穂じそは花軸の3割程度が開花したものです。
刺身のつまにし。花と実をしごいて落とし薬味にする。和え物、酢の物の彩りにも用いります。
葉じそ
青じそ(大葉)と赤じそがあり、青じそは香りが良くさっぱりした味で色んな料理に使われます。
生で刺身のつまにする他、天ぷらなどにも使用されています。
また刻んで塩もみしアクを絞って、和え物、漬物、薬味などにもします。
赤じそは主に梅干し、漬物に使われることがほとんどですが、生姜やチョロギの色付けにも使用されます。
また梅酢に漬けた赤じそをカラカラに干し粉状にしたのがゆかりです。
しその栄養と薬膳的効能
しそはカリウム、カルシウム、βーカロテン、ビタミンE、ビタミンCが含まれています。
元々は赤じそしかなく、青じそは変種になりますが青じその方が栄養価は高いと言われており、逆に赤じそは薬効面に優れています。
青じそのβーカロテンはブロッコリーの約13倍もあります。
しそはアトピーに良い?
しそには、抗アレルギー、抗動脈硬化のα-リノレン酸、抗アレルギー、肝臓解毒機能強化のルテオリン、抗菌、抗アレルギーのロズマリン酸が含まれています。
また抗菌作用もあります。
青じそと赤じそに含まれる成分の量から、薬効は赤しその方が高いと言われているので、アレルギー緩和を狙うなら、青じそより、赤じそを摂取する方が良いでしょう。
ただ、出回る期間が限られる為、時期が過ぎたらどうしても保存食として加工されたものを、少しずつ摂取するのが望ましいと思います。
体にどういう働きをする?しその薬膳的効能
季節や体調によって食材を選び、組み合わせて料理を作るのが薬膳です。
では薬膳的にはどのような効能があるのか見てみましょう!
薬膳の基本についての説明は
薬膳とは?薬膳の基本を知ると一生自分の体に活かしていける!
をご覧ください。
性質:温(体を温める。気血の流れをよくし冷えの改善)
味:辛(血行促進。体表を開き体に侵入した邪気を発散。)
帰経:肺・脾(皮膚を正常に保ち、病気の侵入を防ぐ。消化吸収機能を高める。)
効能:発汗を促し、冷えを取るので風邪をひいた時に使われます。
また、魚介の毒下ろしの殺菌効果があり、刺身やカニなどの体を冷やす食材と一緒に食べることで冷やしすぎを防ぎ、中毒も起こしにくくなると言われています。
また、しその香りは、気の巡りを良くし、ストレスやイライラにも効果的で喉のつかえの改善にも良いです。
香り成分は揮発しやすいので、生で摂る方が良いです。
アトピーさんにオススメ!しその簡単薬膳料理
しその抗アレルギー効果が分かった所で、具体的にどう摂ればいいか分からない、という人もいると思うので簡単レシピでお伝えします。
個人的には赤じそは出回る時期に赤じそジュースにするのがオススメ。
青じそは普段の料理でも使いやすいので色々とアレンジできると思います。
◉赤じそジュース(目安量)
赤じそ(葉)・・・300g程度
てんさい糖・・・500g~650g(自分の好みの甘さにして下さい)
クエン酸・・・20g(すっぱさも加減してください)
水・・・2L
①赤じそを洗い、2Lの水で弱火で15分くらい煮る。赤かったしその赤色が抜けて緑色になります。
②クエン酸を入れる。
③赤じそを取り出す。ザルなどにあげ、お玉で押さえたりしながらしっかり絞る。
④てんさい糖を入れ煮溶かして消毒した瓶などに入れる。
◉豚と長芋の青じそ炒め
①豚肉スライスを食べやすい大きさに切る。長芋は5mm幅くらいのいちょう切りに。細ければ半月切りで。しそは千切りに。
②豚肉を炒め火が通ったら長芋も加える。塩、オイスターソースで味付けし、加熱をやめ、しそを加えて混ぜる。
加熱時間により長芋のシャキシャキ感が変わります。ホクホクするまで炒めても美味しいです。
お好みでナンプラーやレモン汁を加えエスニック風にもしてみて下さい。
しそが多いほど美味しいです。
まとめ
しそは、赤じそと青じそがあり薬効が高いのは赤じそ、栄養価が高いのが青じそです。
特に赤じそは抗アレルギー成分に優れているので、私は赤じその旬の時期はめっちゃ摂ってます。
主にジュースにしてますが、梅を漬けた時の赤じそを乾燥させてゆかりにしておき、赤じそが手に入らない時期は、そのゆかりを食べたりしています。
青じそも主役にはなりにくく、主に薬味としての役割が多いですが、サラダに入れたり、トッピング量を増やしてみたり、意識してみるだけで変わります。
私は友達と外食時、お刺身についてる大根としそがいつも残るので「しそ食べていい?」と聞いて必ず食べます(笑)
効能を知ったら積極的に食べますよね!!
あなたも是非!!
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