スイカの栄養と薬膳的効能は?熱中症予防や夏バテにもパワーを発揮

食物について

夏になると食べたくなる果物と言えばスイカですよね!キャンプなんかに行ったら川の水で冷やして食べたり、海水浴に行けば、目隠しをしてスイカ割りをしたことがある人も多いのではないでしょうか?

そんな夏になるとイベントにひっぱりだこのスイカですが、甘くて美味しいけど栄養なんてあるの?って思ってませんか?スイカには凄いパワーがあるので是非読んでみて下さいね!

スイカについて

スイカはウリ科スイカ属で原産はアフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯です。
日本では漢字で西瓜(スイカ)と書いてあり、それは中国の西の方向から伝わった瓜というところからきているということです。

旬は7~8月の夏になります。
現在ほとんどのスイカは緑と黒の縞模様が主流ですが、これは昭和初期からで、それまでは黒っぽい模様のない無地のスイカが主流でした。

スイカの果肉の95%ほどが水分ですが、水っぽくて薄味ではなく甘みもしっかりあります。
最近では糖度を表記しているものも多いので購入する時の目安にするのも良いと思います。

選び方としては、緑と黒の縞模様がはっきりしているもの、切り口がみずみずしい物、種が黒々しているものを選ぶと良いでしょう!

スイカの栄養と薬膳的効能

スイカにはカリウム、マグネシウム、βーカロテン、ビタミンC、リコピンなどが含まれています。

カリウムはミネラルの一つで、浸透圧や水分バランスを調整、維持しています。また腎臓の老廃物排出の働きがあります。果物や野菜に多く含まれています。

マグネシウムは成人の体内に存在するうちの60~65%は骨に含まれ、カルシウムやリンと共に骨を構成しています。酵素の働きを助ける役目もあります。

βーカロテンは強い抗酸化力を持ち、脂質の酸化防止、免疫力強化、視力向上、動脈硬化予防などが期待されます。特に果肉が赤いものに多く含まれており、量は緑黄色野菜に匹敵します。

ビタミンCは水溶性ビタミンでコラーゲンの生成に必要。活性酸素を除去し、体の酸化を防止しています。

リコピンはトマトなどに多く含まれる赤い色素成分でスイカにも含まれている。生活習慣病を予防してくれます。

体にどういう働きをする?スイカの薬膳的効能

季節や体調によって食材を選び、組み合わせて料理を作るのが薬膳です。
では薬膳的にはどのような効能があるのか見てみましょう!
薬膳の基本についての説明は薬膳とは?薬膳の基本を知ると一生自分の体に活かしていける!をご覧ください。

性質:寒(体を冷やす作用が強い。冷えやすい人は食べすぎ注意)

味:甘(筋肉、精神の緊張を緩和し、痛みを止める。滋養強壮、気を補う。胃腸の働き高める。)

帰経:心・胃・膀胱(循環器系と精神活動、食物を消化、尿をためて排出)

効能:体にこもった熱を冷まします。暑さで頭がボーとする時や火照り、イライラ、喉の渇きを改善します。利尿作用が高く、体の余分な水分を排出してくれるため、むくみや重だるさを軽減してくれます。

熱中症予防になるってホント?

薬膳的効能にも書いてある通り、スイカは体を冷やす作用が強く、夏の高温多湿な環境で熱がこもった体を冷ましてくれます。
そして熱中症予防に良いと言われているスポーツドリンクには糖分と塩分が含まれていますが、スイカは95%程が水分であり、水分補給もでき、糖分も含まれています。
甘さを引き立てるために塩をかけて食べたりもしますが、これをすることにより塩分補給もできます。
まさに食べるスポーツドリンクといったところでしょうか。
昔からのスイカの食べ方はちゃんと理にかなっている、ということですね!

食べる時に種をいちいち出すのが面倒な人はスイカジュースにしても良いかもしれません。

また、暑さから水分を摂りすぎて食欲がない・・・夏バテ・・・なんてこともありますが、スイカは余分な水分の排出も行ってくれ、スイカに含まれるシトルリンというアミノ酸の一種が血流改善、利尿促進してくれるので体の調子が整い、夏にはピッタリな食材ですね。

※冷え性の人やお腹がゆるい方は食べすぎに注意してください。
その他にも熱中症対策については
「熱中症対策に良い食べ物や飲み物は?薬膳で夏の養生をしよう!」
の記事にも書いてあります。

種が取りやすくなる!?スイカの上手な切り方

スイカを食べる時に面倒だな・・・と感じるのがズバリ種。
美味しく食べたいのに種を噛んでしまうとちょっと気分が変わってしまいますよね。
昔ならまだしも、近年では種飛ばしなんて子供たちができる環境もなく、種で遊ぶこともなくなりました。昔は種を食べるとお腹の中でスイカが成長する・・・なんて都市伝説があったりで必死で食べないように気をつけていました(笑)
そんな種ですが、切り方次第で楽に取れる方法があります。

スイカの種にある一定の法則によって並んでいます。
それは維管束の周りに種がV字に集中していることです。
下の図の黒が維管束、青い部分が種になります。

種を取るにはこのV字ラインでカットすると種が見える位置に出てきて取りやすくなります。
逆に種を見せたくない場合はV字以外の所でカットすると種が表面に出てこなくなります。(中には種がありますが。

サイズバラバラやん!ってツッコミは無しでお願いします(笑)
イメージです、イメージ。

これはスイカの縞模様と垂直に切った場合、または垂直に半分に切った状態で売られているものには有効です。

もう一つはスイカの縞模様に沿ってカットする方法。
黒い縞の部分で縦にカットすると種が高確率でそこに集中しているので取りやすくなります。
これも逆に縞部分じゃない所でカットすると種が見えない状態にカットすることができます。
これは好みの問題ですね。私は種が見える方が取りやすいので見えるようにカットしています。

スイカの白い部分は食べられる?

私は子供の頃、赤い美味しい部分だけ食べてましたが、妹が皮がペラペラになるまで白い所も美味しいと言って食べていました。私が残した白い部分を妹が食べてることもありました(^^;)
甘みもない白い部分ですが、ここにもしっかり利尿作用はありますし、この部分にはコレステロールを減少させる働きもあります。
薬膳的にも、食材の全て、まるまる頂く方が良いという教えがあります。

白い部分を使った料理

私が一番よくやるのがきんぴらです。
白い部分を千切りにし、人参やこんにゃくと一緒に千切りにしてきんぴらにします。

他にも酢の物やスープ、漬物などにも使えます。

まとめ

スイカはほとんどが水分ですが、だからこそ、夏の水分補給にもなるし、糖分補給、塩をかけて食べれば塩分補給にもなる熱中症対策に良いフルーツだということが分かりました!!
体を冷やすので熱がこもってる人や熱中症対策には良いものの、普段から冷え性の方は食べ過ぎないようにだけお気をつけ下さい。

また切り方も、種が見える方が良いのか見えない方が良いのかお好みで使い分けてみて下さいね。
白い部分も食べられるので色々アレンジして食べてみて下さい。




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