オクラの栄養と薬膳的効能は?夏バテ防止や便秘にも効く簡単レシピ

食物について

夏に旬を迎えるオクラ。茹でてかつおぶしと醤油で和えて食べと最高に美味しいですよね。
でも食べ方はそれだけじゃないし、旬のオクラは夏の暑さに負けない体作りにも必要な栄養素も沢山。
毎年夏バテするような方は今年は積極的にオクラを摂ってみるのも良いかもしれません。

この記事ではオクラの栄養と効能、オクラの下処理方法、夏バテや便秘に良いレシピも公開しています。

オクラの栄養と薬膳的効能

オクラは7~9月が旬の野菜です。
家庭菜園でも良く作られる野菜で沢山できるのも嬉しいポイントですね。

オクラのネバネバした感じは好きな人は好きですが中にはネバネバが苦手な人もいますよね。
緑色の見た目から子供たちの好き嫌いも分かれますが、切り口が星のようで可愛い一面もあります。

少しでもオクラの魅力が伝わり食べてくれる人が増えると嬉しいです♪

では栄養と薬膳的効能について見ていきましょう!

オクラの栄養について

オクラには水分バランスを調整したり維持、老廃物排泄の役目であるカリウム、骨や歯を作るのに必要なカルシウム、強い抗酸化作用のあるβーカロテン、心身のバランスを保つ役割のあるビタミン類が含まれています。

また水溶性食物繊維のペクチンも含まれており、糖分の吸収をゆるやかにし、食後の血糖値の上昇を抑えます。腸内でビフィズス菌の栄養源となり腸の働きを活性化し、腸内バランスを整えます。

ペクチンは水溶性食物繊維のため、水に溶けやすい性質があるので長時間水につけたり、茹でてしまうとその効果が弱まってしまいますので注意してください。
スープなどの汁ごと食べる調理なら問題ありません。

体にどういう働きをする?オクラの薬膳的効能

季節や体調によって食材を選び、組み合わせて料理を作るのが薬膳です。
では薬膳的にはどのような効能があるのか見てみましょう!
薬膳の基本についての説明は薬膳とは?薬膳の基本を知ると一生自分の体に活かしていける!をご覧ください。

性質:平(温めも冷やしもしない。どんな体質の人が食べても影響がない。)

味:甘(胃腸の働きをよくする。デトックスする。)

帰経:腎・脾・胃(泌尿器系や生殖活動、身体の成長・発育・老化のコントロール。飲食物の栄養素の運搬、消化吸収する。)

効能:胃腸の粘膜に潤いを与え消化を高めるなど胃腸の働きを正常にします。
体に潤いを与えるので乾燥ぎみの人、口が渇きやすい人に良いです。
また消化不良改善、便秘改善にも向いている食材です。

私自身、オクラの便秘改善効果は特に感じていて、食物繊維は摂っているはずなのに、いまいちスッキリ出ない方は水溶性食物繊維が足りていないからかも!
オクラはこの水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
なのでオクラを食べてみて体の様子を見てみて下さい。

オクラを使った夏バテ防止薬膳レシピ

オクラを調理するには下処理と調理する時にちょっとしたポイントが必要になってきます。
オクラの選び方、下処理、調理の注意点、食材の組み合わせで夏バテ防止や便秘に良い薬膳レシピをお伝えします。

オクラの選び方・下処理の仕方

◉選び方

オクラは7月~9月が旬で、選び方はオクラの表面がうぶ毛がに覆われていて角ばっていないもの。
大きさは大きくなりすぎると硬くスジばった感じになるので小さめのものを選ぶのがコツです。
小さい物のほうがやわらかく食べられます。目安としては9cmほどのサイズがベスト!

◉下処理の仕方

オクラのヘタの硬い部分を切りガクの部分は鉛筆けずりで削ったように取り除いてやると丸々調理する時にも全部食べられて便利です。

そして、オクラに塩をまぶし、まな板の上に置き、両手で転がします。
もしくは塩をまぶし、手で挟んで、手の中で転がしても大丈夫です。
それから水で洗い流しましょう。

ネットに入っているオクラならネットに入ったまま塩をふり転がすこともできます。
バラバラにならず板ずりができるので便利です。

下処理することによってオクラのうぶ毛を取り、表面がなめらかな仕上がりになります。
水で洗うだけでも大丈夫ですが板ずりするとより良いです。

茹でる場合は塩がついた状態でサッと茹でると塩味がつき、栄養の流出も少なく済みます。

オクラを調理する時の注意点

オクラは栄養を逃がさないために切ってから茹でたり調理してしまわず、茹でる時は一本まるまるサッと茹でて下さい。
新鮮な柔らかいものであれば下処理まで済ませば茹でなくてもそのままで大丈夫です。

疲労回復薬膳レシピ

夏の暑さで疲れやすくなってる体の回復を早め、夏バテしないようにする薬膳レシピです。
簡単なものしか載せてませんのですぐ出来ます♪

オクラと長芋の酢の物

<作り方>(2人前)
①オクラ5本はサッと茹で5mm幅くらいに切っておく。
長芋100gは皮をむき短冊切りに。

②酢大1.5、みりん大1/2、砂糖小1、しょうゆ小1/2を合わせそこに①に入れて完成。

☆お酢と合わせることで血糖値を下げる効果が倍増になりますよ。

オクラと鶏ささみの梅和え

<作り方>(2人前)
①鶏ささみ2本は酒をふってレンジにかけ中まで加熱しておく。もしくは茹でる。そしてほぐす。

②オクラ5本はサッと茹でるかレンジにかけ斜めに半分に切っておく。

③梅干し1~2個の種を取り、実を包丁でたたき、ささみ、オクラと和える。
梅干しの塩分などにより調整して下さい。

便秘解消レシピ

暑さで体の水分が奪われたり、汗で出ていってしまったりと体に必要な水分量が足りないと便の水分も減り便秘にもなりがちです。
そこでオクラの潤す力と他にも潤してくれる食材や便秘解消に良い食材を組み合わせた便秘解消レシピです。

オクラのトロトロスープ

<作り方>(2人前)
①だし汁350ccを火にかけ、もずくをお好みの量入れる(カップのもずくなら汁は切って下さい)。
②板ずりし、水で流したオクラを薄切りにし①に加える。
③しょうゆとみりんで味を調えて完成。

オクラの肉巻き

<作り方>
①板ずりまでしたオクラを洗い、水分を切り、豚肉の薄切りを巻いていく。
②片栗粉をまぶし、少量のオリーブ油を入れたフライパンで焼いていく。

切り落とし肉で作ったらこんな感じ

③あっさりの味付けならポン酢、和風なら醤油、みりん。シンプルに塩こしょうにレモンでもお好きな味付けで。

オクラの肉巻き完成

まとめ

オクラは年中売られていますが、特に夏は安くて栄養満点、そして美味しくなります。
夏に起きやすいトラブルも解消してくれるオクラを使う頻度を増やしてみて下さい。

私はけっこう便秘がちなのでいつも便秘薬代わりにオクラを食べています。
オクラを食べればいつもスッキリなので、オクラに足を向けて眠れません(笑)

夏バテしやすい方も便秘になりやすい方も試してみて下さいね♪







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