柿は体を冷やすのか?食べすぎは危険?柿の栄養と効能

食物について

秋になると果物売り場が柿のオレンジ色でいっぱいになりますね。
今では種無し柿など食べやすい柿もたくさん出ていますし、とっても甘くておいしいですよね。

そんな柿ですが「柿は冷やす」と聞いたことはありませんか?
柿が冷やすと言われる理由、また医者も真っ青になるほど栄養が豊富な柿の栄養と効能をお伝えしたいと思います。

柿は体を冷やすと言われている

昔からおばあちゃんに「柿は体を冷やすから食べすぎはいけないよ!」と言われて育ってきました。

そのせいか、元々冷え性ぎみの私はあまり食べなくなっていましたし、美味しいとも思わなかったんですが、アトピーによる体の熱感を感じ始めてから食べてみたら柿の美味しさに目覚め、秋になると必ずと言っていいほど買うようになりました。

体を冷やすと考えられる理由は?

柿が体を冷やすと言われている理由がカリウムが含まれているからという理由とタンニンが含まれているからという理由。

カリウムが豊富なことでトイレが近くなり冷えている・・・という説。

そしてもうひとつ。

柿に含まれているタンニンが鉄と結びつき、鉄の吸収が低下することにより貧血になると言われているから。
貧血は冷え性の原因でもあるので、冷えると言われるようになったという説があります。

実際に薬膳でも柿は「寒」という性質の食材に分類され体を冷やすものだと言われています。
薬膳で「寒」というのは体の熱を冷ましたり、炎症を抑えたりする時に食べると良い物と言われています。

私が元々苦手だった柿が美味しく感じられたのは体に熱感が出てから。
熱感のある体、炎症してる体を何とかしようと、その時の自分に必要なものを求めていたのかもしれません。

柿は食べ過ぎたらどうなる?

柿は食べ過ぎると、冷やす性質から下痢などを起こす可能性があります。
なので冷え性の方は特に注意が必要だと言えます。

また食物繊維もあるので体質によっては逆に便秘になる可能性も考えられます。

そしてもう一つ。
柿は食べ過ぎると胃に石ができると言われ、手術をしないといけないことも・・・

どの食べ物にも言えることですが食べすぎは良くないということですね。

1日1個くらいにしておくのが良いと思います。

柿の栄養について

「柿が赤くなると医者が青くなる」とまで言われているくらい柿にはたくさんの栄養が含まれています。
そんな柿の栄養について見ていきましょう!

カリウム

柿には浸透圧や水分バランスを調整、維持するカリウムが含まれています。
なのでむくみ防止に良いです。

ビタミンC

柿にはコラーゲン生成に関与しているビタミンCが含まれています。
強い抗酸化作用で活性酸素を除去し体の酸化を防止します。
免疫力向上やガン予防に役立ちます。
干し柿にすると消失してしまうので注意。

タンニン

柿に含まれる渋み成分がタンニンで、ポリフェノールの一種です。
アンチエイジング効果や高血圧、脳梗塞予防に良いです。
摂りすぎによる便秘も考えられるので柿の食べすぎには注意して下さい。

食物繊維

柿には食物繊維も含まれています。
便の量を増やして便通を促進します。
また老廃物やコレステロールも排出します。
食物繊維で便秘になる可能性もありますので食べすぎには注意して下さい。

柿の薬膳的効能

季節や体調によって食材を選び、組み合わせて料理を作るのが薬膳です。
では薬膳的にはどのような効能があるのか見てみましょう!
薬膳の基本についての説明は薬膳とは?薬膳の基本を知ると一生自分の体に活かしていける!をご覧ください。

体にどういう働きをする?

【寒】・・・体を冷やす作用が強い。
のどの渇き、痛みや発熱改善。体を潤す。
解毒作用がある。
冷えやすい人は食べすぎ注意。

【甘渋】・・・気を補い胃腸の働きを高めます。
体や汗腺、筋肉を引き締める。

【心・肺・胃・大腸】・・・血を全身のすみずみに循環させて滋養する。全身に体液を巡らせ、汗で調節し、皮膚を正常に保つ。また外からの病気の侵入を防ぐ。
食物の消化吸収促進。便として排出する。

柿の効能

柿は肺を潤して風邪予防や空咳や喉の渇きを癒します。
体を冷やす作用が強いので発熱や、発熱による下痢、口内炎などの炎症症状にも良いです。
またアルコールを分解し、水分代謝を促すことから、二日酔い、酔い覚ましにも効果的です。
体の冷えが心配な方は干し柿を食べると良いでしょう。
干し柿にすることで冷ます作用が緩和されます。
もしくはスパイスなどと一緒に調理することでも緩和されます。

秋にはご近所さんなどから柿をいただく機会もあるかと思います。
しかし一日に何個も食べて冷えが心配・・・なんて時はジャムにしてしまいましょう。
元々甘みがあるのでシナモンなどのスパイスを加えて甘さ控えめジャムにすることで冷えすぎ防止になるのでおすすめです。
逆に熱っぽい方や炎症してる方はスパイスを入れるのは控えて下さい。

まとめ

●柿は体を冷やす作用が強い果物。
●食べすぎると石ができたり、下痢や便秘になる可能性があるので注意。
●柿は秋の乾燥による症状や発熱などの症状がある場合に良い効能を持っている
●冷えすぎ防止の食べ方は、干し柿にする、もしくは加熱した料理(ジャムなど)に使用しスパイスを加える。

美味しい旬の時期に美味しく食べたいですよね。
冷えすぎも気になるので自分の体調に合わせながら工夫して食べましょう。

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